この星で生きていく

霊的な治癒の基本原則と、真の目的について

古代霊シルバー・バーチ

古代霊シルバー・バーチ

 

 

クライアントから25㎝ほど離れて手をかざし、クライアントの身体のある部分を指さして霊的な外科手術を行うフィリピンのサイキック・ヒーラー。

イギリスの教会で尼僧が複雑骨折をし、尼僧たちが夜を徹して祈り続けることによって治癒した話。教会建設中に骨折をしたボテルムという名の石工を、主教であった聖ウィルフリッドが祈り続け、他の作業者たちにも頼み祈りに加わってもらい、ボテルムはすみやかに回復に向かったという話。

他にもハワイのシャーマン「カフナ」が骨が皮膚を裏側から圧迫しているのが見えるほどの骨折を、祈りと瞑想によって治した話や、寺山心一翁さんはじめ、自身が大いなる存在によって生かされていることに気づき、愛の力によって末期ガンを自然治癒させた話など、霊的な治癒の話は古くから世界中にたくさんあります。

 

これは、科学をもとにした現代医療が発展した現代では、体験した本人や目撃した人にとって「奇跡」と映り、霊的治癒の研究者からは、奇跡とは人間の心の奥深くに存在する力、私たちひとりひとりの中に隠された力によって生み出されていることが示唆されています。

聖アウグスティヌスは奇跡についてこのように言っています。

 

奇跡は自然に反して起きるのではなく、私たちが自然に関して知っていることに反して起きるものだ。

 

つまり奇跡とは、霊的治癒とは、大自然の摂理に反して起こっていることではないということです。

ヒーリングスペースRINでも、霊的なヒーリングを行っていますが、スピリチュアルが流行している今、曖昧になっている部分も多くあると思います。それは、量子的な理解をすれば霊的な癒しをもたらし、現実を変えることができると単純に考えられるものではないということです。

しかし私は霊的な治癒が存在すると信じている者の一人であり、もし霊的な癒しを起こそうと思ったら、ヒーラーにもクライアントにも治癒が起こると「信じる」ことが絶対に必要なので、改めて霊的な治療について、古代霊シルバー・バーチのメッセージを紐解きながら、まとめてみたいと思います。

 

シルバー・バーチについて
1920年ごろより、霊媒モーリス・バーバーネルに降霊した古代霊シルバー・バーチ。非常に格式の高い霊であるにも関わらず、親しみやすく、温かい人間味があり、喜んで人の悩みに耳を傾け、かつ語られる内容は気高く「ダイヤモンドの輝き」と称されるほどである。シルバー・バーチの伝えることは常に一貫していて、我々に霊的生命の秘儀、その真理が伝われば魂の変革が起こり、地上に平和と調和のもたらすことができるというものである。

 

 

 

神の摂理と霊的な法則

霊的な道を歩む者は、真理を普及する仕事をします。そのおかげで、霊的な威力に目を向ける人が増えてきたことは、霊の世界の存在たちにとっては非常に嬉しいことのようです。

なぜなら、霊の世界には、他者を助け奉仕をしたいと願う人たちと交信しようと、待ち構えている霊団がたくさんいるからです。ここに霊と人、宇宙の摂理との関わり合いにおいて、霊的癒しが働くための大切な仕組みがあります。

 

霊的癒しの基本原則①
霊たちはいつでも、困難や病の中にある人を援助しようとしています。病気治療にはいっそうの生命力を注ぎ込んでくれますが、ここで忘れてはいけないのは、何事にもそれ相応の原因があるということであり、霊界からいかなる援助の手を差し伸べても、その原因と結果の間に割って入ることはできません。神の摂理である大自然の因果律を変えることはできないので、厳然とした原因に由来する結果を抹消することはできないのです。

 

人間が見たら奇跡と思える霊的治癒も、シルバー・バーチは非常に理性的に説明をし、霊は援助はできるが奇跡は起こせないと言います。

このような原則があるのは、人間は物的身体と通して自我を表現している霊魂なので、霊魂に霊的法則があるように、身体には生理的法則があるという理由によります。

生理的法則に基づいた原因と結果の法則により、身体に何らかの影響が現れたとしたら、霊は霊力によって手助けをすることはできても、その法則による結果に対して干渉をすることは神の法則を侵すことにもなるので、できないというわけです。

これはアカシックリーディングをしているときもそうですが、ヒーラーやリーダーもクライアントの人生に干渉することはできません。つい、「あなたは今この段階にいますよ」と言いたくなってしまうときがあるのですが、それは深刻なスピリチュアルハラスメントであり、重いカルマをつくってしまいます。

 

あくまで干渉はできない、でも援助をすることはできる。では霊的治療によって見事に治ったとしたら、それはどういうことなのかといいますと、奇跡が起こったのではなく、霊的な法則が働いたということです。

霊的法則が働くには、治癒を受ける者の魂が進化をしていなくてはなりません。ですから、もし霊的法則の働きを体験したならば、それは、地上でそれまで巡り合ったいかなる力にも勝る力を身をもって体験したことになります。

 

 

 

霊的な治癒の種類

単純に霊的な治療といっても、大きく分ければこのような種類があります。

 

①内面的には磁気的なもので生理的とも言えるもの
②サイキック(心霊的)ではあってもスピリチュアル(霊的)とは言えないもの
③霊によるもっとも高いもの

 

もちろん、霊的治癒で目指すのは③であり、ヒーラーと霊界の医師との波長が一致し、しかもクライアントの治るべき時期が熟している時に、ヒーラーがいっさい手を触れずに治してしまうものです。ヒーラーを通して霊界の医師が症状に応じた治療エネルギーを注ぎ込みます。

ちなみに、遠隔ヒーリングと呼ばれているものは、①と③の中間的なものにあたります。

 

霊による癒しはもっとも高次なものですが、霊的な治癒エネルギーはすべての人間に宿されており、努力次第で活用することができます。身体に自然治癒力があるように、霊的存在である人間にも、霊的に治癒する力が具わっているからです。ただ、それにはそれなりの摂理があります。

 

 

 

宇宙の全創造物を支配する莫大なエネルギー

霊的治癒エネルギーの威力を目のあたりにされるあなた方は、宇宙の全創造物を支配する莫大なエネルギーのミニチュア版を見ているようなものです。同じ質のものが大海の動きを支配し、引力を支配し、星座の運行を支配し、人間、動物、植物、その他ありとあらゆる生命の千変万化の造化を支配しています。治癒エネルギーはその生命力の一部なのです。身体に生命を賦与しているのは霊です。物質そのものには生命はありません。霊から離れた物質には意識的存在はありません。あなた方を生かしめている原理と同じものが、痛みに苦しむ人、精神的に病める人、そして身体を患う人の治療に際して、あなた方を通して働くのです。
(『シルバー・バーチの霊訓〈一〉』/「心霊治療と生命力」より)

 

祈りや瞑想、日常のなかで神と響く生き方の実践によって、私たちの身体は神を受け入れるにふさわしい神殿になっていきます。

ディヴァイン・ヒーリングでも、オーラクレンズやカルマクリアーでも、チャクラの浄化や活性化を行いますが、肉体に降下した魂は脳脊髄軸にある7つのチャクラを通して、その意識と生命力を顕現します。魂の意識をチャクラの中で目覚めさせることによって、聖なる記憶を取り戻し、自身が不滅の存在であることや何者であるかということに気づきはじめ、内的平和と喜びが広がっていくようになります。

ですから、霊的な力をもたらすヒーリングを行うということは、それが祈りや瞑想、アカシックリーディングであっても、宇宙の大霊(神の摂理)と共に宇宙的創造計画の中において、その無限の生命力を使用する責任を担うということになります。

 

ヒーリングには、信じることと責任をとることの必要が求められますが、それはこのような理由によるものです。

 

霊的癒しの基本原則②
・霊力と共に自動的に宇宙の根源的創造主から発せられる恩寵に浴することになる。
・物質的、精神的、霊的に病的状態にある地上において、身体、精神、霊の病を癒し、混沌の霧の中を道を求めてさ迷う人々に愛の証をもたらすことが大切な仕事のひとつとなる。
・痛みに苦しみ、病気に悩まされ、異常に苛まれる人々を癒すこと、慈悲の行為こそ、究極の目的である。

 

 

 

霊的治癒を妨げるもの

霊的治療は魂がそれを受けるに値する段階に至るまでは何人といえども受けられない、とシルバー・バーチは説きます。

霊的治癒を妨げるものとしては、治療側のカルマなども原因としてありますが、今回はクライアントの魂の進化が治癒にどのように関わっているかを説明します。

 

まず、霊的な交流には、人間に永遠の原理、不滅の霊的真理、顕幽の区別なくすべての者が基盤とすべきものについての認識を新たにさせることに意義がありますが、「物質界に閉じ込められ、物的身体にかかわる必要性や障害に押しまくられて、ともすると表面上の物的なことに目を奪われて、その背後の霊的実在のことを見失いがち」である、ということがひとつ、霊的治癒を妨げるものとしてあるでしょう。

つまり、今生きているこの地上こそ実在の世界であると思い込み、実は地上世界はカゲであって、肉体はより大きな霊的自我の道具であるという認識を忘れてしまっている状態です。

 

霊的癒しの基本原則③
治癒の法則は完全ですが、それが人間という不完全な道具を通して働かなくてはいけないので、治癒には説明できない様々なとうわくするような問題が起こったり、最善の配慮をもって行ったことであっても、挫折させるほどの事情が生じることもあります。本人の自由意志という“わがまま”によって水の泡になってしまうこともありますが、しかし、霊的な癒しが広がりつつあることは確かであり、霊力によって魂がいったん目を覚ましたら、その人は元の人間に戻ることは二度とありません。

霊的癒しの基本原則④
クライアントは肉体をまとっている以上、当然、波長が低くなっています。それで、霊界からの高い波長を注ぐには、いったんヒーラーというコンデンサーにその波長を送って、クライアントに合った程度まで波長を下げる必要があります。そういうプロセスを経た霊波に対して、クライアントの魂がうまく反応を示してくれれば、その治癒効果は速やかに現れます。しかし、クライアントの魂にそれを吸収するだけの受け入れ態勢ができていない時は、何の効果も生じません。あくまで治すのは、クライアント自身の魂の発達程度です。

 

その人の霊的な成長というのは、他の者からしたらどうにかできるものではないので、治療後も霊的な治癒力が働き続けていることから、魂の進化を遂げたクライアントが施術時は効果がなかったのに、一年もたってから「良くなってきました」と言う場合もあります。

霊的癒しの成功不成功は、魂の進化という要素によって支配され、それが決定的な要素である、ということを覚えておいてください。どのような魂も治るだけの霊的知覚が具わっていない限り、絶対に治らないということですが、身体は魂の僕なので、魂を癒すことで精神も肉体も癒されます。

 

 

 

浄化の過程としての肉体的苦痛

今まで霊的癒しの原則として、クラインとの魂が進化をしていなければ、いかなる治癒も起こらないと説明をしてきました。そして、その時は何も起こらなくても、後にクライアントの魂が進化したことで癒しの効果が現れたというお話もしました。

しかし、他の例としてシルバー・バーチはこのようなことを言っています。

 

霊的癒しの基本原則⑤
物質界の人間は肉体に宿った魂であり、各自の魂は進化の一つの段階にあります。肉体は精神の表現器官であり、精神は霊の表現器官です。肉体は霊が到達した発達段階を表現しています。もしもその霊にとって、次の発達段階に備える上での浄化の過程としてその肉体的苦痛が不可欠の要素である場合は、ヒーラーを通じていかなる治癒エネルギーが働きかけても、治ることはありません。そのような場合は、いかなる治療家でも治すことはできないのです。

 

痛み、苦しみ、悲しみ、こうしたものも大自然の摂理のひとつとして組み込まれています。

ですが、私たちは知っていますよね。苦しみや痛みという経験が霊的な成長を飛躍的に促すことや、生まれつき不治の病を持っている人が素晴らしい創造をすることを。

痛みも困難も苦しみも病気もなくては、魂は成長することがないというのがシルバー・バーチの教えです。私たちは肉体的な限界や制約を持ち、不完全ではありますが、肉体を生かしているのは魂であり、魂が目覚めれば、それは私たちの奥に宿る神なのですから、意志という神の火花なのですから、どのような困難な道も切り開いていくことができるのです。

 

他にも、霊的治癒についての説明には以下のようなものがあります。

 

霊的癒しの基本原則⑥
治癒の法則は神を信じる信じないにおかまいなく働きます。魂の進化の程度に治癒は関係がありますが、神を信じない人でも霊格の高い人はおり、また、信心深い人でも霊格の低い人はいます。霊格の高さは信仰心の多寡で測れるものではなく、行為によって測るべきものだからです。

 

 

 

霊的治癒……その本当の意義

シルバー・バーチは霊的治癒に関して、本当に私たちの伝えようと心を尽くしているのは、単なる病気治療に留まらず魂の琴線に触れさせるということです。

 

常に一つに目標を置いてください。すなわち魂を生命の実相に目覚めさせることです。それがすべての霊的活動の目標、大切な目標です。ほかは一切かまいません。病気治療も、霊的交信を通じての慰めも、さまざまな霊的現象も、究極的には人間が例外ないく神の分霊であること、すなわち霊的存在であるというメッセージに目を向けさせてはじめて意義があり、神から授かった霊的遺産を我がものとし宿命を成就するためには、ぜひその理解が必要です。

あなた方には病気を治すだけでなく霊的真理へ向けて魂を開眼させる生命力について是非理解していただきたいと思います。魂に霊的悟りをもたらせることこそ心霊治療の真髄だからです。身体的障害を取り除いてあげても、その患者が霊的に何の感動も覚えなかったら、その治療は失敗したことになります。もしもなんらかの霊的自覚を促すことになったら成功したことになります。内に秘められた神の火花を大きく燃えあがらせ輝きを増すのを手助けしてあげたことになるからです。

目的は眠れる魂を目覚めさせ、霊的自覚をもたらすことです。魂が目を覚まし、地上に生まれてきた目的を理解しはじめた時、地上に霊的新生をもたらす膨大な計画の一翼を担ったことになります。そこにこそ私たちが一致協力する理由があります。それが真理への扉を開くカギです。霊的自覚をもたらすことの方が、病気を治し悩みを解消してあげることより大切です。それが神の目的を成就する所以だからです。そこまで至らないかぎり真に成功したことにはなりません。

身体が病むということは精神か霊かいずれかに不自然なところがあるということです。霊が正常で精神も正常であれば身体も正常であるはずです。身体に出る症状はすべて霊と精神の反映です。大切なのはいつの時代にも変わらぬ真理です。魂が病めば身体も病みます。魂が健康であれば身体は当然健康です。身体の治療、これは大切ではありません。魂の治療、これが大切なのです。

身体の痛みを取り除き、悩む心を慰め、魂を鼓舞し、肉の牢から開放してあげることが大事です。大切なのはそこなのです。なぜならば、魂が一度霊的自我に目覚め、神との霊的つながりを再構築すれば、その時から真の意味で“生きる”ということが始まるからです。治療家が障害物を取り除いてあげれば、霊力がふんだんに流れ込むようになります。障害とは無知であり、誤った生き方であり、誤った考えであり、高慢であり、うぬぼれであり、嫉妬心であり、失望です。人間は神と自己と同胞と調和しつつ、大自然の摂理に則った生活を送るようにならなければなりません。

※以上は『シルバー・バーチの霊訓』一巻と六巻から引用しています。

 

シルバー・バーチの言葉を読むと、真摯で誠実で、ときに厳しくさえ思いますが、ヒーラーというのは無限の生命エネルギーを通すための導管でありますから、少しでも受容力を高めることにコミットしていきたいと思います。

霊性が高まればそれだけ多くの霊力が流入することになりますが、霊的潜在力には際限がなく、そうした人間の努力の背後では高次の存在たちがエネルギーの効果的な組み合わせを考えて、より素晴らしい、そしてより速やかな治癒が行われるように、研究を怠っていないのだそうです。

 

今は時代が大きくシフトしている時です。かなりのスピードで変わっていってはいますが、時代が唐突に変わるということはありません。

まだ地上にはたくさんの暴力が溢れていますが、世界のいたるところで少しずつ霊的な真理が浸透していくにつれ、人が自らの永遠性から生きるようになるにつれ、弱い立場のものを助け、平和で個性を喜び合う、かつて人類に奉仕した聖者や覚者たちが予言した未来を築いてことができるでしょう。

本当に価値があるものを生むためには痛みが伴います。これからまだ大きな変化が訪れ、破壊が起こり、動乱も起こるかもしれません。しかし、その背後には常に世界の進歩を目指す大きな力が働ています。

 

混乱と不条理の世界から、新しい世界が生まれようとしていて、その過渡期に、少しでも誰かの力になれるように、私も学びと実践を続けていこうと思います。

 

 

Sitara

 

 

 

関連記事一覧

  1. 中川多理 球体関節人形 人狼の少女
  2. セルフマスタリー②天使の知覚「イマジネーション」の力
  3. 【慈悲の瞑想】私のいちばん深い場所であなたを抱くように
  4. カルマ・ヨーガ①あなたの仕事がみんなを幸せにする
  5. 神の意識に身を委ねるために、恐れを手放し自然であることについて
  6. 電車に乗る宇宙人と宇宙飛行士
PAGE TOP