この星で生きていく

異星間・異文化コミュニケーション

電車に乗る宇宙人と宇宙飛行士

電車に乗る宇宙人と宇宙飛行士

 

私たちが現実だと認識しているこの世界が仮想現実であるということは、古くからある荘子の「胡蝶の夢」、英国オックスフォード大学のニック・ボスストロムく教授によって提唱される「シュミレーション仮設」などによって示されてきました。

 

※胡蝶の夢
荘子が夢の中で胡蝶になり、自分が蝶なのか、蝶が自分なのか区別がつかなくなり、自分と夢との区別がつかない物我一体の境地、または夢と現実が区別できないことのたとえ

※シュミレーション仮設
人類が生活しているこの世界は、すべてシュミレーテッドリアリティであるとする仮説。シュミレーション理論とも呼ばれる。

 

コンピューターの性能があがり、VR技術がもたらす可能性によって、宗教や認識論ではなく、コンピューターという観点でこの世界が仮想現実であることをとらえやすくなったこともあり、映画『マトリックス』『トゥルーマンショー』、漫画、アニメ作品の『攻殻機動隊』など、現実が仮想現実であるということを題材にした作品は多くあります。

 

ですが今回はシュミレーション仮設そのものを扱いたいのではなく、この仮説が提唱された以上は「ではその仮想現実を創り出しているものは何なのか?」という疑問です。そして、仮想現実の住人は決してその主体にはたどり着けない、なぜなら科学は現象世界において実証されうるということを基にしているので(注1)、この世界が存在する背景には「何らかの存在による何らかの意図」が働いているらしい、という推察までしかできないからです。

注1……実験と観察によって再現可能な結果を得るというのが科学的思考だということ

 

さて、その意味でこの世界は人知を超えた創造主が生み出した仮想現実であるといえますが、そしてその存在を意識するには古今東西の宗教や神話が役に立つのですが、ここでは改めて科学の面白さ、素晴らしさを再認識することからはじめたいと思います。

 

 

不確定性原理のゆりかごで宇宙の夢を見る

科学のおもしろさをたっぷりと伝え、かつ抒情的な世界も同時に教えてくれる理学博士の佐治晴夫さん。

たとえば、私たちはこの宇宙に存在するものすべては原子・分子からできていることを知っています。人間の体の70%は水素と酸素の化合物である水からできていて、それと同じ水素が、太陽の中にあって互いに結合し、核融合反応を起こしてヘリウムになることで太陽エネルギーが生まれることも知っています。

 

それは、たとえ、相手が見えないものであっても、聞こえないものであっても、あるいは、とても遠いところにあって、直接、その場所まで行くことができなくても、見えるもの、聞こえるもの、ここにあるものをよく調べることによって、間接的に知ることができるからです。それが、科学です。
(『量子は、不確定原理のゆりかごで、宇宙の夢をみる/佐治晴夫』)

 

これと同じことを宇宙と人間のメカニズムについて探求した神秘学の言葉で言うと、この現象世界のすべては、創造主の意志が相似形を織りなしており、全体が断片に見えるホログラフィックな構造(注2)として、同じものを共有し、体験をつむぎだすシステムである、ということです。

注2……物理的世界のその先には何層にもわたる精妙な世界の合わせ鏡が無限に続いており、部分は全体を象徴している。無限につらなり合う法則とそこに宿る意志を詩人ウィリアム・ブレイクは「一粒の砂に世界を見、一輪の野の花に天を見る。汝の掌に無限を捉え、一時の中に永遠を見よ」と表現した。

 

ひとつの分野を深く掘り下げていくとき、科学、宗教、文学、哲学、芸術……さまざまな分野と関連していることがわかります。それは学ぶことの面白さのひとつですね。

 

 

自由奔放な数学

 

科学は完結した論理の世界ですが、その科学を支える背後には、自由奔放な数学の世界があるのだそうです。

その一例が「虚数」と呼ばれるもので、普通、私たちは「マイナス」に「マイナス」をかけたら「プラス」となるように、ある数がプラスであってもマイナスであっても、二乗すると「プラス」になることを知っています。

ですが、このルールを無視して、「二乗するとマイナス1になる数」が仮に存在するとします。これを通常の実数に対して「虚数」と呼び、想像上の数ですが、実在しないというわけではなく、x軸上のプラス5に虚数の2回かける(つまりマイナス1をかける)と、x軸上のプラス5はマイナス5になり、原点を中心に180度回転したことになります。

ということは虚数を1回かければy軸のところまで90ど回転するということで、虚数というのは、実在しないのではなくて、それを1回かけると空間を90度回転させる働きをするという、不思議な数なのです。

 

私もよくはわかりませんが、パソコンやスマートフォン、建築から機械産業のすべてが、この虚数の応用から生まれたというのですから、すごいですね。

 

宇宙の誕生が、「無」からのさりげない発生だという理論も、虚数の時間を仮定することによって、構築されています。このように、ルールを破ることから、新しい世界が見えてくるというのが、数学がもつ自由性の興味深いところなのです。
(『からだは星からできている』/佐治晴夫)

 

 

Loving the Alien

私を月まで連れてって!

 

竹宮恵子の『私を月まで連れてって!』は、大好きな恋愛?SF?漫画です。

主人公のA級アストロノーツは、ボタン一つで料理ができ、エアカーやAIが当然の世界で古き良きアンティークを愛する好青年、恋人のニナは14歳年下のエスパー少女です。

著者の豊富なSF知識、人間味あふれる登場人物たち、少年少女を描くうまさが快妙な物語のなかにふんだんに散りばめられています。持ち主の思念を読み取って理想の家を具現化する四次元ハウスや、異星人とのコミュニケーション、さびしい心に反応するエイリアン……大人になってからもずっと好きで、繰り返し読んだものです。

 

科学がやがて発達すれば、空中遊園に三日月をゆりかごを浮かべて、そこで恋人たちが語らうなんてお茶の子でしょう。その頃にはもちろん、ドラえもんに出てきた半重力ベルトのようなものが出来ていますから、落ちて危険ということもありません。

もちろん恋人を怒らせてひっぱたかれるのは未来でもどうしようもないことですから、三日月から落ちて半重力でゆらゆらと、頬っぺたをさすりながら地上にふられた姿をさらして落ちていくことになるのですが……(笑)

 

大気を汚染しないエアカー、ミトコンドリアなどを利用したエネルギーシステム、手料理なんて珍しくて価値のある時代、ESPに目覚める子どもたち、二度と地球に帰還しないほどの異星を目指した遠洋航路……

2025年には革命の星と呼ばれる天王星が双子座に入りますが、通信システムがほぼ完成すると言われています。地球上での文化を異にする人たちとのフレキシブルなコミュニケーションが汎用化されるとして、異星人とのコミュニケーションはいつになったら普通になるのだろう、そのようなことを思います。

 

もちろん、今でもチャネリングなどで交信をする人、霊媒モーリス・バーバネルのように意図しなくても古代霊シルバーバーチの入神を体験する人、夢で他の星や星系に行き、高次の意識存在とコンタクトする人などがいます。

しかしそれは社会では認められてはいませんし、『コンタクト 意識変容の扉』の著者リサ・ロイヤルホルト、キース・プリーストも、「私たちが自らつくり出した意識の制約や境界を、可能な限り広げていくことの大切さ」を伝えています。

 

今はまだ、意識が拡大していおらず、目の前の現実しか存在していないと思っている人が多いと思いますし、差別や、自身の中の怖れが未消化な状態なので、コンタクト体験が一般的になるには時間がかかるかもしれません。

しかし、有史以前から人類はコンタクトをしていた、つまりすでにもう起きているということを宇宙意識を開発した人は知っています。

他の人間が受け入れられないのに宇宙人とコンタクトができるわけないですから、人間の意識が成熟するのを彼らは待っているのかもしれませんね。

 

科学と人間の意識の進化を楽しみに待ちながら……

 

 

Sitara

 

 

 

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